目標額 | 達成額 |
3,000,000円 | 130,000円 |
上記のグラフは、奥能登地区(輪島市、珠洲市、能登町、穴水町)における農作物の被害額と害獣捕獲数を表しています。(平成30年度の捕獲数は10月までの7か月間のデータです)
一目瞭然で被害は爆発的に増えています。私たちは、平成27年からイノシシ対策について石川県などと共に検討してまいりました。ところが、いまだ奥能登にはイノシシを処理する施設を建設する動きはありません。
もうこれ以上行政を頼るわけにはいかない!
農作物の被害に苦しんでいる私たちは、イノシシを食用として処理する施設(奥能登ジビエ食肉処理施設(以降、奥能登ジビエ施設))をつくるために立ち上がりました。
予算も人手も足りません。みなさまのお力をお貸しください!
奥能登のイノシシ事情
上記のように奥能登でのイノシシ捕獲数はネズミ算的に増えています。
数年前までイノシシがいなかった奥能登では、食肉処理施設もなく、イノシシを解体する技術者も少なく、また食する文化もありません。
今は害獣駆除として、狩猟者が捕獲していますが、その9割以上が山に埋められています。
市には焼却施設がないので、市として受け入れるわけにもいかず、捕獲した狩猟者の責任で山に埋めるしかなく、 それが狩猟者の大きな負担になっています。 中には埋める時間がないので、罠もかけない、という人もいます。
イノシシ被害の増加

上記のグラフで、農業被害額もうなぎ上りだということを示しましたが、この被害額に含まれない被害も多くあります。農業者でなくても奥能登に在住されている方は、田んぼを作り庭では野菜を育てています。今は庭先の田畑までイノシシに荒らされています。
能登の里山里海がイノシシの増加のために失われつつあるのです!
国道に普通にイノシシが歩き、田んぼでは親子連れで遊ぶ姿が日常で見られます。 車との衝突事故も増えてきています。水道管までやぶられる家もあります。 近いうちに市内にも普通にイノシシが歩くようになるでしょう。
イノシシを減らすために立ち上がる
4年ほど前から、農家さんたちからイノシシ被害の悩みを聞くようになりました。友人のハンターに相談をしたところ、このままだと1,2年であっという間に取り返しのつかないほどイノシシが増えるだろう、と言われたため、市や県の担当部署に何度も「このままでは深刻な事態になる」という話をしました。
ところが、「石川県内にある既存の処理施設は黒字経営ができていないので、更に施設を作るつもりはない」との回答で開設に至らず、結局、現状のように取り返しがつかないほど増えてしまいました。
もう、ここまで増えてしまったらイノシシが絶滅することはないでしょう。
もう待ったなしの状況であると思い、私たちは民間の手で食肉処理施設を開設し、運営することにしました。
場所は、奥能登の中心

開設場所は、奥能登の中心です。
奥能登全域から1時間以内で運び込むことができる場所です。
奥能登のイノシシ肉の美味しさは最高!
イノシシは、自然の中で生存するものです。当然、どういう場所で暮らしているイノシシかによって味が全く変わります。
奥能登は、数年前までイノシシがいなかったことから、山にはイノシシのエサとなる栗やドングリ、タケノコなどが豊富にあります。昔からイノシシがいる地域では、山にエサがなくなり、市街地まで下りてきて、人間の残飯をあさったりすることもあるようですが、奥能登はまだまだ豊富なエサがあるのです。
食肉の専門企業の人や、全国のジビエ肉を扱っているジビエレストランのシェフなどに奥能登のイノシシ肉を食べてもらったところ、「いままで食べた中で一番おいしい。見ただけで、触っただけで良さがわかる。」という評価をいただけました。エサの豊富さが影響しているのだと思います。
この美味しいイノシシ肉を無駄に廃棄し続けるのはもったいない、と思い食肉として流通させることを決めました。
早期黒字化にするためのビジネスモデル

行政が食肉処理施設をつくることに躊躇していた理由は、「黒字経営の難しさ」でした。イノシシ肉という日本人にはなじみがない肉を販売するのは難しいとよく言われます。
私たちは、早期に黒字化するビジネスモデルを構築しました。それはジョイントベンチャーです。他企業とジョイントし、得意分野を活かした役割分担をする方法です。
奥能登ジビエ施設は、あくまでも高品質なイノシシ肉を提供することに特化します。商品化や宣伝、販売はすべてジョイント企業に任せます。
奥能登ジビエ施設では、捕獲したイノシシをどんどん受入れ、枝肉にし、出荷します。そうすることで、在庫を持つことなく多くのイノシシを処理することができます。
初期投資を少なくすること!
早期に黒字化するためには、初期投資を少なくすることも重要です。既存の設備を流用したり、中古品を集めたりしながら、極力少ない予算で開設できるように努力します。
初期投資を少なくする理由は他にもあります。まず、イノシシは自然のものであることから、いきなり奥能登から姿を消すこともあります(可能性は低いですが) 。 また豚コレラのような病気が蔓延し、捕獲が禁止されることもあります。
そのことを考慮すれば、いつでも廃業や休業にすることも考えておかなければいけません。そのためにも大きな投資はするべきではありません。
黒字化できないわけがない。
イノシシは、自然に存在するものです。すなわち原価がかかりません。それを収益化すれば黒字化できないわけはありません。できるだけ経費削減をし、安い価格で販売できるようにします。
経営次第では、奥能登の主要な産業になりえると考えます。
専属ではなく、多くの人が支える事業

イノシシの被害は、市民の問題です。市民のみなさんが少しずつ力をもちより、収益を上げることが理想であると考えます。
例えば、 時給1000円 で1日3~4時間程度働けるような勤務体制を作っていきます。それなら高齢の方でも、無理ない程度で働くことができます。誰でも無理なく働ける環境を整えていきます。
前述したように、この事業は自然の成り行きで、突然廃業になることもあります。それを考慮するとこの事業だけに依存する人は少なくするべきだと考えます。イノシシが取れる時は副収入を得ることができますが、突然廃業になっても困らないような仕組みにします。
初期の予算は300万円
極力初期投資を抑えるようにしていますが、やはり必要な設備は整えなければいけません。輸送するための車両費、保存するための冷蔵・冷凍設備。施設を作るための資材など。備品は周囲の人の協力で中古品を集めていますが、最低で見積もったところ300万円は必要になります。
私たちはできる限り、時間や体を使い活動をしていますが、資金を負担することができません。みなさんの寄付がなければ本事業は成立できません。賛同していただける人を求めています。
現在の開設に向けての進捗

現在は、使用していない蔵の改装工事を進めています。
蔵内部の不要部分の撤去、壁や窓の設置、床の塗装作業を進めています。
オープンは今年の11月を目指しています。
また、使用する備品もみなさんのご協力で少しづつ集まってきています。
この事業へのご協力をお願いします。
この事業は、実現するために 市民が力を合わせて活動しています。
実現すれば、奥能登に民間主導のあらたな産業ができます。
一緒に活動してくださる方、寄付をしていただける方を募集しています。
興味を持っていただけた方には、ご説明に伺います。
銀行振り込みでのご寄付
振込口座
興能信用金庫 輪島支店 普通 8063675
名義 トクヒ)ツムギグミ オクノトジビエ
クレジットカードでのご寄付
寄付金 一万円
※寄付してくださった方には開設後1Kgのイノシシ肉をお送りします。
1万円以上の寄付をいただけた方には、奥能登ジビエ施設が開設後、
1Kgのイノシシ肉、もしくは以下のご利用券いずれかをお送りします。
1.深見荘のご利用券(3000円分)
2.東京青山のジビエレストランラ・カソーラのお食事券(6000円分)
ご希望の方は、別途、以下のページより住所お名前をご連絡ください。
https://tsumugigumi.org/kifu/