2015年2月24日(火)の夜、東京立川にある居酒屋「睦乃家二代目鉄五郎」にて、能登輪島の食イベントを開催!
大・大・大盛況で終わりました。
輪島港から直送した魚や、日本海でしかとれない海藻、地元食である魚介の発酵食品、棚田米などなど、東京では絶対に味わえないメニューの数々に、お客様も大満足。
輪島の料理人が、お客様の目の前で郷土料理を作り、輪島の魚や食材、料理を紹介して提供!お客様も輪島に大変興味を持っていたようでした。
輪島塗や仁行和紙など輪島の工芸品も食卓を飾りました。
メニュー
・珍味(ふぐの卵巣のぬか漬け、サザエの麹漬け、大根ニシン)
・刺身(ブリ、タイ、アイナメ、キジハタ、カワハギ)
・ナマコ酢
・トコトコ鍋~輪島の漁師鍋
(玉ねぎ、ブリ、クニャラ、ゴボウ、きのこ、ふ、そうめん)
・イワシ煮
・焼き牡蠣
・干物(ハタハタ、メギス、もみいか、カワハギ)
・海藻鍋~酒粕味(ワカメ、ハマナ、アオサ、ツルモ、カジメ)
・棚田米
・地酒(3種)
・枯露柿
まず初めは、日本酒好きにはたまらない珍味セット。
左から大根とニシンの漬物、サザエの麹漬け、ふぐ卵巣の糠漬け。
能登半島の外浦(日本海側)に位置する輪島は、時化の日が多く漁に出れない日も多いため、このような保存食文化が栄えています。逆に内浦(湾側)は年間通して海が穏やかなので保存食はほとんどありません。
能登半島と言っても土地によって食文化が全然違うのですね。
次は、刺身の盛り合わせ。
今回は輪島港からブリを直送。輪島の料理人がその場で手早く解体して刺身にしました。他に、真鯛・アイナメの湯引き・カワハギ・キジハタを盛り合わせました。
少し寝かせて熟成されたタイミングでお出ししたので、魚の旨味にみなさん驚いていました。
隣に並んでいる日本酒は、白菊の純米酒(生酒)と、同じく白菊のおりがらみ。甘みと酸味のバランスが抜群で、みなさんに大好評でした。
皆様には輪島塗の馬上杯で召し上がっていただきました。
次はナマコ酢。このナマコは能登半島の内浦で獲れたもの。番茶でさっと湯がいてから酢で漬け込みました。
工芸品として輪島の仁行和紙をご紹介しました。
輪島市仁行にある工房で、遠見和之さんとお母様が自然の草木花や貝などを漉き込んでいます。その数点をお借りしご紹介させていただきました。気に入られた方にその場でご購入いただきました。
続いて、トコトコ鍋。
輪島の漁師が獲れたての魚を使って食べる鍋で、よくサバを使いますが、今回サバではなくブリ。
ニンニクを入れた甘辛いすき焼き風の出汁に、玉ねぎを煮たて、そこにブリをさっと入れて玉ねぎと一緒に食べます。
野菜やキノコや麩などお好みで入れてから、最後にそうめんでいただきます。
煮詰まって味が濃くなった頃に、すき焼きのように卵につけて食べると2度味わえます。
「輪島そうめん」聞いたことないと思いますが・・・実は江戸時代には、輪島はそうめん作りが盛んでした。しかし明治に入り、徐々に衰退していき昭和にはついに絶えてしまいました。氷見うどんや、稲庭うどんのルーツになったと言われています。そして今、また復活させようとしているのです。
続いて穴水の焼ガキ。穴水は牡蠣の養殖が盛んで、冬の時期はあちこちでかき小屋がオープンし焼ガキが食べられます。
次はメギス・ハタハタ・カワハギ・もみいかの干物。太平洋側ではあまり醤油漬けの干物はありませんが、輪島は醤油でつけるものが多くみられます。輪島の朝市では漁師の家庭で作った干物を販売しています。
海藻鍋は、酒粕と味噌で作った出汁に海藻をさっとくぐらせて食べます。海藻しゃぶしゃぶですね。
海藻は、ワカメ、ハマナ、アオサ、ツルモ、カジメ。それぞれが違う食感で面白いです。
千枚田という棚田で作ったお米と、最後は、デザートに枯露柿(干し柿)。
枯露柿(ころがき)は能登の羽咋郡志賀町(はくいぐんしかまち)という地域の名産品。今回は、皆様にお土産でお渡ししました。また、スティックにカットしたものは食後に召し上がっていただきました。
舳倉島(へぐらじま)の塩も味わっていただき、その場で購入していただきました。
皆様のご協力のおかげで、たくさんの食材やメニューをご紹介することができました。