能登半島地震の復興にご支援いただきありがとうございます!
発災から5か月が経ちました。学校の校庭や大規模な駐車場には仮設住宅が所狭しと建設され、入居が進んでいます。私たちの拠点深見町の町民も車で10分ほどの場所のプレハブ型仮設住宅に引っ越ししました。5月中旬からやっと解体業者も動き始めてきました。解体作業もこれから徐々に本格稼働してくるようです。
変わらなくても変わらなければ~5か月という期間を経て
発災から5か月。初めは生きることに必死。その後は生活するのに必死。その後は罹災証明や緊急修理制度、公費解体など各制度の理解や手続きに必死。そして5か月が経った今は、将来の不安が一気に出てくる時期だと感じています。町の景観は変わらず、ライフラインも未だ整備されず、環境はほとんど変わらないけれど、自分はこのまま止まっていてはいけない。動き出さなければいけない。そんな時に必要なのは、安心感や希望ではないでしょうか。そしてそれができるのは市長の声であると思うのですが・・・何も聞こえてきません。
みなさん能登半島に来てください!
観光にいい季節です。是非観光に来てください。そして倒壊した家屋が並ぶ街並みを見てください。そしてそれを周囲の人に伝えてください。是非、深見町にも来てください。能登の素晴らしさが一目でわかります。輪島は産業の多くが破壊されました。輪島の物を買いたくても買えるものがない状況です。県外から来てくれること、それこそがとてもありがたいのです。
【発災から5か月の状況】
◆まだまだ続く断水
ピンクの部分が輪島市の通水地区。左端が輪島市街で深見町との距離は約8キロ |
知事は5月28日の議会で「5月中には断水解消の見通し」と声明を出しました。しかし、深見町はいまだ解消のめどが立っていません。右の地図は輪島市が公開している通水地区です。通水といっても蛇口から水が出るわけではありません。試験的に水が通ったことが確認できました、という意味です。深見町は通水すらまだまだ先です。
◆応急仮設住宅(プレハブ型)入居
深見町の町民は、今まで二次避難所に避難していましたが、5月下旬からやっとプレハブ型の応急仮設住宅に入居が決まり、引っ越しをしています。深見町から車で10分程度なので、深見町にだいぶ近くなりました。しかし、あまり居心地のいいものではないようです。(ちなみに私は仮設住宅に入居していません。)夫婦二人世帯で6畳一間。隣部屋の音は筒抜け、駐車場もない・・仮設住宅なので贅沢は言えませんがやはり長期間住む場所ではないようです。それでも、深見町に近くなったことで、町民は深見町にみんな集まってきます。
◆深見町コミュニティセンターを作る
深見町に戻ってきた町民が集まれる場所をこれから作ります。ここにくれば誰かしらいる、みんなでお茶したりおしゃべりしたり、そんな憩いの場を作っていきます。
【紡ぎ組5月の活動】
◆ゴールデンウィークに復興食堂をプレオープン
能登の牡蠣を使った、焼牡蠣やカキフライ、牡蠣ご飯、他にも焼サバ丼や能登豚の肉まんなど提供しました。仕事の方やボランティアの方など多くの方にお越しいただきました。ありがとうございました!全国のボランティアの人が手伝ってくれたおかげで混乱なく終わることができました。NHKのニュースにも取り上げていただきました。
◆インスタントハウスアート
先月に引き続き、富山大学の学生さんが毎週末深見町でインスタントハウスにペイントをしてくれています。どの絵も素晴らしく、永遠に残したいアートとなりました。この絵を見に来るだけでも深見町に来る価値があります。是非見に来てください。
【ご寄付をいただきました】
GroovyーBeats様よりチャリティコンサートでのご寄付を、麺匠輪様より店舗での募金をいただきました。松井理恵子様から食器や調理器具などご寄付いただきました。ありがとうございました!
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※輪島朝市の状況※
一部の報道で輪島朝市の内部紛争が記事になりました。「輪島朝市組合」と「NPO法人輪島朝市」の争いですが、私達紡ぎ組はどちらに加担することなく中立の立場をとっています。
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復興には大変長い時間がかかります。長期的な支援を心よりお願いいたします。お友達やお知り合いの方にも広げていただけると大変たすかります。
【寄付はこちら】100円から寄付できます。
(銀行振込)ゆうちょ銀行 三一八店 普通 1024277 トクヒ)ツムギグミ
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NPO法人紡ぎ組(輪島市深見町60-61) 理事長 佐藤克己
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